撮影スタジオで「右側」「左側」の指示に困ったことはありませんか?
こんにちは。スタジオたちまちの秦野です。今回は、撮影スタジオでスタッフさんやモデルさんに「右側」「左側」と指示をする際に、それぞれの立ち位置で向きが異なるために正確に伝わらない場合の解決方法をお伝えします。結論から言うと、カメラマンが撮影する立ち位置から右側が「上手(かみて)」、左側が「下手(しもて)」と指示をすると間違いない方向で伝えることができます。
上手と下手、元は舞台用語として使われている言葉
上手(かみて)と下手(しもて)はもともと舞台用語として使われている言葉です。客席からみて右側が「上手」左側が「下手」と呼ばれています。偉い役柄の人は「上手」側に立ち、身分の低い役柄の人は「下手」側に立つようなしきたりがあるようです。よく長机などで言われる「上座」や「下座」のようなものと同じような意味がありそうですね。
撮影スタジオでも舞台と同じように上手(かみて)下手(しもて)を使って指示を出している
撮影スタジオだと上のイラストのようにカメラマン側から右側が「上手(かみて)」、左側が「下手(しもて)」となります。もしもスタッフさんやモデルさんへ指示を出す場合、「上手側の〜」や「下手側の〜」と声を掛けるとそれぞれの向きに関係なく方向を指示することができます。
上のイラストの例で言うと、モデルさんが中央に立っていてライトがあたっている状態をカメラマンが見て、「右側がちょっと明るいな」…と思った際、スタッフさんに
「上手側のハイライトを1段落として」
と指示すると、例えばその時の発光量が1/8だった場合1/16に修正してくれる…と言う事になります。
まとめ〜上手(かみて)と下手(しもて)を覚えて的確な指示を出そう
もともとは舞台用語の上手(かみて)と下手(しもて)という言葉を使って、撮影スタジオで的確な指示を出そう…というお話をしてみました。カメラマンとモデルさん(準備しているスタッフさんも)お互いの向きが異なるので「右側」や「左側」だと正しい指示ができませんが、上手や下手という既に絶対的に決まっている方向を示す言葉を使うと正しい指示が出せそうですね。もし撮影スタジオで撮影する機会がある場合はこの「上手」と「下手」をぜひ使ってみてはどうでしょうか?